たばこ規制をめぐる訴訟は各社対応が分かれてますね。アメリカ国内は少し改善しそうですが、イギリス国内は厳しくなりそうです。
【アメリカ】
アメリカではラベル表示に関する規制権限をめぐり、アルトリア・グループ(ティッカー:MO)、レイノルズ・アメリカン(ティッカー:RAI)、ロリラード(ティッカー:LO)の各社は4月に訴訟していた内容を取り下げました。
理由はラベル表示変更を行う際、連邦政府に事前承認を必要とする方針の見直しをFDAが発表しました。事前承認が必要なケースについて、背景色を緑から赤にする、ロゴの変更、プレミアムたばこの表記等を追加することを挙げていました。今回の訴訟では、たばこの健康被害リスクについての公衆衛生局長官の警告表示については触れていません。
【イギリス】
たばこ包装紙のブランドロゴ表示を禁止する法律が発効される見通しを受けて、イギリス最大手インペリアル・タバコ・グループは英国政府を相手取る訴訟に踏み切りました。この法律「プレーン・パッケージ法:PP法」をめぐっては既に世界最大手フィリップモリス・インターナショナル(ティッカー:PM)、ブリティッシュ・アメリカン・タバコが提訴しています。
今回インペリアル社の主張としては、自社ブランドの差別化が脅かされていることを危惧し、建設的な対話をする機会を求めての訴訟だそうです。
たばこや酒類の法規制については、年々厳しくなっていると思います。その中で生き残ることは容易ではないけれど、イギリス政府が発効する今回の法規制によって、各社の売上にどの様な影響が出るのか未知数です。
喫煙者にとっては好きな銘柄が安く買えればいい話だと思うので、パッケージ変更よりも税制改革してほしいのが消費者心理ではないかな。
PP法をめぐってEU諸国が追随することが無ければ、欧州市場への投資(主にPM)については問題ないと考えています。
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