コーヒー市場に関係する外国株といえば、スターバックス・コーポレーション(ティッカー:SBUX)やJMスマッカー(ティッカー:SJM)などがありますが、今回はモンデリーズ・インターナショナル(ティッカー:MDLZ)のニュースからコーヒー市場を見てみたいと思います。
モンデリーズ・インターナショナルは世界的な菓子・飲料メーカーです。傘下にはナビスコ(Nabisco)、キャドバリー(Cadbury)等を有し、ビスケットやチョコレートは世界1位、コーヒーやガムは世界2位、年間売上10億ドル以上のブランドを複数保有しています。日本では主にモンデリーズ・ジャパンとヤマザキナビスコが製造販売していますね。
(画像はアジア市場向けブランドの一覧です) |
同社のコーヒー市場における展開には変化が見られました。先月、日本での提携先でもある味の素に「味の素ゼネラルフーズ(AGF)」を売却、事実上日本から撤退しました。その代わりにEUでのシェア拡大を狙い、オランダのDEマスターブレンダー1753とのコーヒー事業統合会社ジェイコブズ・ダウ・エグバーツ(JDE:JACOBS DOUWE EGBERTS)を設立しました。
今回の統合により、
・年間売上高50億ユーロ以上
・西欧、ラテンアメリカ、オーストラリア等18ヶ国以上でシェア1位又は2位
・約12,000の雇用創出
などをコミットしてますね。
競合するのはネスレが有力かと思います。DEマスターブレンダー1753のHPを拝見すると、家庭・オフィス向けのコーヒーマシンを販売している様なので、ネスカフェ・ドルチェ・グストと同じ商品ですね。モンデリーズは新会社で主に欧州におけるシェアを盤石にするようですね。事業規模はネスレに次いで2位となります。
私の勝手な想像ではありますが、将来的にはこの会社が上場するのかなと期待しています。いつになるかは分からないですけどね。
【参考指標】
・株価:40.17(5/22終値)
・PER:29.07(倍)
・EPS:1.38
・ROE:7.87(%)
・配当:0.15
・配当利回り:1.49(%)
指標的には割高感があるので躊躇していますが、新興国市場を開拓中なことや欧州での販売が好調なことも踏まえれば、タイミングを見て買いたいなと思ってます。他の候補よりは魅力がやや薄いので、もう少し様子見ですね。
(MDLZ上場来株価:Google Financeより引用) |
0 件のコメント:
コメントを投稿