昨年4月、タイで上場したばかりのイチタン・グループ(Ichitan Group PCL)に注目しています。同社はタイ国内で緑茶や紅茶、ハーブティー等を製造販売しています。
(画像:イチタン・グループの茶系飲料) |
同社CEOはタン・パーサコンティー氏で、タイ国内で日本食レストランチェーンを創業した実業家なんですよね。2006年に日本食レストランチェーンを売却後、2010年にイチタン・グループを創業、2014年には国内茶系飲料シェアを43.8%まで成長させています。売上高は61億7910万バーツ、最終利益は10億7870万バーツでした。
新たな成長戦略として、インドネシア国内での清涼飲料市場を開拓する計画がスタートしています。三菱商事とインドネシアのアルファグループ、そしてイチタン・グループの3社による現地法人の立ち上げですね。イチタンの既存ブランドや現地での新商品開発を今後展開していくことが予想されます。
インドネシアの清涼飲料市場は2013年時点で約4000億円規模と推定されています。将来的な所得向上を加味すると、年間成長率は13%、2020年に市場規模約1兆円を見込んでいるようです。
(画像:お馴染みのバヤリースオレンジ) |
もう一つはM&Aなんですが、サニーハーブインターナショナルビバレッジ株式会社から果汁飲料「バヤリース」のタイ、北米その他16カ国での製造販売・商標権を2億4000万バーツで取得しました。先ずは果汁10%のオレンジ飲料とグレープ飲料290ml入りペットボトルが販売されます。日本国内だとアサヒ飲料が製造販売していますよね。
(イチタン・グループ株価:楽天証券より引用) |
【参考指標】
株価:22.1 THB (5/1時点)
PER:24.85(倍) → 予想PER:22.74(倍)
EPS:0.89 → 予想EPS:0.97
配当金:1.00 → 予想配当金:0.51
配当利回り:4.52(%) → 予想配当利回り:2.31(%)
現状を踏まえると割高感はありますが、設備投資が必要な時期なので許容範囲かもしれません。将来的な配当利回りも2%〜3%台に落ち着けば妥当ではないかと思いますね。今は様子見してます。
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